はめあい計算機

Quick Select (Common Fits)
Basic Size & Tolerance Zones
用途
ISO 286(KS B 0401)の公差域記号で指定した穴と軸が実際にどう結合するかを計算します。基準寸法と穴・軸の記号を入力すると、各寸法限界と上下の寸法許容差を求め、すきまばめ・中間ばめ・しまりばめのいずれかを判定し、最大・最小のすきままたはしめしろをマイクロメートル単位で示します。
入力値
基準寸法D(mm、1~500)、穴の公差記号(H7など大文字)、軸の公差記号(g6など小文字)の3つだけ入力します。記号の英字は基礎寸法許容差の位置を、数字はIT等級(公差幅)を表します。おすすめ組合せのクイック選択でH7/g6などを選ぶと両記号が自動で入ります。
主な式
基準寸法区間ごとのIT表と基礎寸法許容差表から値を引いて限界寸法を作ります。穴Hは下の許容差EI=0、上の許容差ES=+IT。軸はa~hが上の許容差es=基礎許容差、下の許容差ei=es−IT、k~uはei=基礎許容差、es=ei+IT。js/JSは±IT/2の対称です。判定は最大すきま=ES(穴)−ei(軸)、最小すきま=EI(穴)−es(軸)で、最小すきまが0超ならすきまばめ、最大すきまが0未満ならしまりばめ、その間なら中間ばめです。
計算例
ø30 H7/g6を見ます。30mmは18~30区間なのでIT7=21μm、IT6=13μm。穴H7はEI=0、ES=+21でø30.000~ø30.021。軸g6は基礎許容差es=−7、ei=es−IT=−7−13=−20でø29.980~ø29.993。最大すきま=21−(−20)=41μm=0.041mm、最小すきま=0−(−7)=7μm=0.007mm。最小すきまが正なのですきまばめで、常に0.007~0.041mmのすきまが残る精密スライド結合です。
注意事項
計算値は常温の幾何寸法にすぎません。実際の結合は表面粗さ(山のつぶれで有効しめしろが減少)、熱膨張(焼ばめ加熱・運転温度差)、圧入方法、材料の降伏で変わるため、しまりばめでは別途の圧入力・応力検討が必要です。また同じ記号でも基準寸法区間が変わるとITと基礎許容差が変わり結果も変わるので、Dを正確に入力してください。