配管用炭素鋼鋼管 規格表

Carbon Steel Pipe Specifications — 44サイズ
KS D 3507JIS G 3452

水・蒸気・空気・ガス配管に使用される汎用炭素鋼配管です。KS D 3507(SGP)およびKS D 3562規格に準拠します。

実務上の注意点

  • Sch(スケジュール)番号で肉厚を選択します。Sch 40が基本で、高圧にはSch 80を使用します。
  • 黒管(無めっき)は屋内・埋設用、白管(溶融亜鉛めっき)は屋外・露出配管に使用します。用途に合っためっき処理を選択してください。

選定ガイド

水・蒸気・空気・ガス配管の汎用炭素鋼管です。スケジュール番号(Sch)で肉厚を選択し、Sch 40が標準です。黒管(無メッキ)は屋内・埋設用、白管(溶融亜鉛メッキ)は屋外・露出配管に使用します。耐食性が必要な場合はステンレス鋼管を検討してください。

Carbon Steel Pipe 実物写真 KS D 3507 JIS G 3452Carbon Steel Pipe
Carbon Steel Pipe 寸法図面 KS D 3507 JIS G 3452
寸法図面

KSJISCarbon Steel Pipe

11 sizes

以下の寸法は KS D 3507 · JIS G 3452 で同一です。

NominalDtdWeightStandard
15A21.72.816.11.31KS D 3507
20A27.22.821.61.68KS D 3507
25A343.227.62.43KS D 3507
32A42.73.535.73.38KS D 3507
40A48.63.541.63.89KS D 3507
50A60.53.852.95.31KS D 3507
65A76.34.267.97.47KS D 3507
80A89.14.280.78.79KS D 3507
100A114.34.5105.312.2KS D 3507
125A139.84.5130.815KS D 3507
150A165.25155.219.8KS D 3507

主な特長

  • KS D 3507 (SPP) / ASTM A53、呼称径 A(6A〜500A)または B(1/8"〜20")体系
  • Sch 10/20/40/80/160番号で壁厚等級化、Sch 40が汎用基本
  • 黒管(無メッキ)・白管(溶融亜鉛メッキ)区分、用途別耐食等級選択

主な適用分野

建築給水・排水、消火スプリンクラー、蒸気配管、プラントユーティリティ、空調冷温水

詳細ガイド

呼び径(NPS・A)は外径でも内径でもない — 最も多い寸法の誤り

鋼管の呼び径(NPS、またはA表記)は外径や内径の実測値ではなく、ただの名札です。例えば1/2"(15A)鋼管の実際の外径は21.3mmで、内径は肉厚(Sch)でさらに変わります。要は同じ呼び径なら、Schが変わっても外径は一定で内径だけが変わるということです — これにより同じ呼びの継手・フランジが肉厚に関係なく合います。またNPS 12"までは実外径が呼び(インチ)より大きいのに対し、14"以上では外径=呼び(インチ)になります。したがって外径が必要なときは呼びをそのままmmとせず、規格の外径表を見ます。

SGP(KS D 3507)vs STPG(KS D 3562)— 圧力配管にSGPを使ってはいけない理由

外径体系が同じで見た目では区別できませんが、保証特性はまったく異なります。SGP(SPP、配管用炭素鋼鋼管)は約1MPa以下の低圧一般配管 — 水・空気・低圧蒸気 — 用で、引張りや水圧試験の保証水準が低めです。一方、圧力・高温ラインにはSTPG370・STPG410(圧力配管用炭素鋼鋼管)を使い、こちらは強度・試験が保証されます。高圧蒸気・ボイラ・油圧のように圧力がかかる所に、見た目が同じだからとSGPを使うのは規格違反であり破裂の危険です。発注・施工の前にラインの圧力・温度をまず確認し、SGP/STPGを切り分けます。

黒管 vs 白管、そして白管溶接時の亜鉛ヒューム(有毒)・気孔に注意

黒管(めっきなし)は腐食を抑えた屋内・塗装・埋設配管に、白管(溶融亜鉛めっき)は屋外・露出・湿潤環境に使います。決定的な注意は白管の溶接です — めっきの上から溶接すると亜鉛が蒸発して白い煙が出て、これを吸うと悪寒・発熱を起こす金属熱(metal fume fever)になり、溶接部に亜鉛が入り込んで気孔・割れが生じます。したがって白管は溶接する開先のめっきをあらかじめ削り取り、十分に換気し、溶接後は損傷しためっきをジンクリッチ塗料で補修します。可能なら白管は溶接よりねじ・フランジ・グルーブカップリングで継ぐほうが安全です。

ねじ込み式 vs 溶接式の接続 — 呼びごとの限界と漏れの落とし穴

小口径(おおよそ50A以下)はテーパねじ(PT・NPT)とソケットで継ぐのが一般的ですが、65A以上または圧力が高い場合は突合せ溶接(BW)・ソケット溶接(SW)やフランジにします。ねじ接続はねじ部で管厚が削られて圧力強度が下がり、振動・温度変化で緩んで漏れやすくなります。ねじのシールはシールテープか液状シール材を使い、テープはねじの進む向きに巻き、巻きすぎるとかえって継手を割ることがあり、液状シール材は大口径・高温に有利です。圧力・口径が大きいほど、ねじより溶接・フランジが定石です。

スケジュール番号の正体とSTD/XS/XXS、そして腐れ代

スケジュール(Sch)番号は、おおよそ1000×P/S(P=使用圧力、S=許容応力)に基づく肉厚の等級なので、圧力が高いほど大きなSchが必要です。小口径ではSch 40 ≈ STD、Sch 80 ≈ XSとほぼ同じですが、大口径ではSTD/XSとSchが分かれるため、大きな管で両者を混用してはいけません。同じSchでも呼び径が大きくなれば絶対肉厚は増えます。また設計では、腐食・エロージョンで薄くなる分をあらかじめ加える腐れ代(通常1〜3mm)を肉厚に足し、その結果Schを一段上げる判断をします — 表の最小肉厚だけで選ぶと、寿命の途中で圧力強度が不足することがあります。

STEPファイルダウンロード

無料の3D CADモデル(STEP AP214)。実規格寸法に基づき、無料ライブラリの慣例どおりねじ山は簡略化(plain shank)しています。

ダウンロードSGP-15A.step
全規格・CAD使用法 →

よくある質問

スケジュール(Sch)番号の意味は?

スケジュール番号が高いほど肉厚が厚くなります。Sch 10(軽量)、Sch 40(標準)、Sch 80(高圧)。同一呼び径でSchが上がると内径が小さくなります。

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